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最終更新日:2681/02/16

中島錫胤詩碑

なかじま ますたね しひ

中島錫胤詩碑,表面.漢詩が刻まれてゐる.
(令和元年10月02日撮影)

  • 所在地:徳島県徳島市眉山町大滝山
  • 電 話:
  • 交 通:JR徳島駅より徒歩20分
        JR徳島駅前市営バス@番乗り場から乗車5分 西大工町三丁目 下車徒歩8分

【碑 文】

 〔表 面〕

 舟従淡島入河湾 記昔童年毎
 往還 欣見孱顔遠迎我 雲間
 如黛是家山 己亥五月帰郷 可庵

 (書き下し)

 舟は淡島より河湾に入る.記す昔,童の年つねに往還せしを.欣び見る孱顔さんがん(山が高く険しいさま)の,遠く我を迎ふるを.雲間黛の如き,是れ家山.

【概 要】

  • 高さ 85 cm
  • 幅  50 cm
  • 厚さ 25 cm

【由 緒】

 

中島なかじま錫胤ますたね

 文政12年(1829)生,明治39年(1906)沒.儒者,官吏.通称は永吉のち直人.号は可庵.阿波藩士 三木章介の子で,名東郡佐古村楠小路に生まれる.幼児楠本鼇山ごうざん及岩本贅庵ぜいあんに学び,京師に遊び,儒者中島棕隠そういんに養はれて,江戸昌平黌しょうへいこうに學ぶ.明治維新を機に,刑法官事務局権判事・兵庫縣令に任ぜられ,その後,諸縣の長官,裁判官・大審院の法官を歴任し,同17年(1884)元老院議官となる.
 明治29年(1896)勲功により男爵を授かる.同37年(1904)貴族院議員に勅選せられる.享年77歳.従二位・勲二等.詩歌に長じた.


参考文献

吉益 譲著(S.62)『徳島の文学碑』徳島県教育印刷株式会社